BE A SUPERMAN

            登場人物1…(ミニスカ)街奉行D氏。「逮捕しちゃうぞ!」。

登場人物2…横歩きで飛んでくるカラスのような (ストリート系)街娘JM子。

街娘JM子は、僕がデザインしたヒト型の人間だ。 彼女は街にとって、ありがた迷惑ではなかった。 むしろ、必要悪と言っても過言ではなかった。 彼女はなんの象徴でもない。 コンセプトさえない。 暇つぶしに、ちょっとデッサンして ちょっとエスキスしてみて コタツの上に置いたままにしていたのを スタッフが勝手に形にしたのだ。 (間違って大量生産されたら、いったい誰が責任をとるんだ?)

街娘JM子が テレビのスイッチをOFFにし 目覚まし時計をセットした時 どこかにある西洋風の棺桶の中から 街奉行D氏が静かにあらわれた。

D氏自身は既に死んでいるクリエイターであり ほかのクリエイターの生き血を吸うことでしか 存在することができないのだが 逆説的に 何も創造しないことによってD氏は すべてのクリエイターの トップに 君臨することができたのであった。

2人の新しい住まいは ビルとビルの間に浮かんでいる 白い球体であった。

その白い球体は 高速で通過した。まるで通貨のように。 高速で反転した。まるで飯店のように。

その球体の中で二人は 実在しない物語の要約を高速で量産して 生計をたてた。

その要約の中の一つを D氏の友達の映画監督が物語化した。 そして 「スーパーマン」という題名をつけたのだった。