「ボク」について

            僕から生まれた「ボク」は

リアルタイムで生身の身体から遊離して 次々と軌道上に打ち上げられる

軌道上での 「ボク」の唯一の行動規範は 強度を効率的に獲得することで それは 僕からすると とても無節操で大胆にみえる

軌道上に散乱している「ボク」が 関係づけられ 解釈され 理解され 生身の僕より充実した 生身の僕より僕らしい 恐ろしい 『ボク』が 僕の責任で 僕の手のとどかないところで 再構成されている

『ボク』が 遙か上空から僕に覆いかぶさるとき 僕はどうなってしまうのだろう?