オフィス街のバカンス

            ハイテク電話で武装した色男たちは

カウンターで次の手を思案していた。 色とりどりの煙が チャイナドレスたちの口元から ぽっぽっぽっ、と放たれていった。 3人の私服技術者たちは クリームだらけの定食、α、β、γを それぞれ注文し 鼻の音だけで会話をかわしている。 やがて潮がひいて、 埋め立て地のオフィス街にも バカンスが訪れた。 担当者たちはアロハに着がえた。 まじめな店長のフラダンスが始まった。 みんなみんな おしゃれな赤色になっていく。