「宣言」

            1 中小企業経営者

こんにち、最もハードな労働は、搾取する 労働である。そして最も疎外されているのは {搾取する人}である。 彼は何を搾取しているのか?

{搾取する人}の労働、すなわち全能力、 全体力、全生活、全財産、全人生を賭けた労 働によって得た利益は、すべて{搾取して得 た利益}だというレッテルをはられる。

{搾取する人}は、その不幸な立場を維持 し続けるために、利益を上回る額の投資をく り返さなければならない。彼は、{搾取され る人々}には想像もつかない額の借金を抱え ている。

{搾取される人々}は、わずかばかりの剰 余価値を口実に、際限のない要求と憎しみを 突きつける。(僕もその一人だが……)

 

2 唯心論的な資本論

僕の心の使用価値は? 商品価値は?

 

3 共産主義自由民主主義

地球上に存在するあらゆる生物の中で、最 も多く労働しているのは、おそらく人類だ。 そして、人類の文明が進化すればするほど、 その総労働量は増加していく。 最終的に地球上の全ての人間は、老若男女 をとわず、一人残らず、労働者になるであろ う。

共産主義は、残り少なくなった非労働者を 一掃して、一気に進化の最終形態にまでもっ ていこうとする恐るべき計画であったが、そ のあまりの早急さのため失敗に終わった。

自由民主主義は、共産主義の失敗の教訓を 生かし、ゆっくりと無理なく実行に移したの で、確実に成果をあげている。 その証拠に、こんにち、世界中の都市の朝 は、労働者でごったがえしている。都市の外 部空間は労働者で、完全に埋め尽くされてい る。

ところで、一つ気になっているのだが、革 命家たちが言っていた「解放」とはどういう 意味だったのだろうか。 よくわからないが、おそらく彼らは、相対 的な視点から見た効果のことを言っていたの だと思われる。 非労働者であった者が、労働者のレベルま で落ちてくると、労働者は自分たちの環境が 向上したような錯覚に陥るが、実際には、労 働者の労働量に変化は無いのだ。 すべての人類を道連れにすることで、なん となく「解放」された気分になるのだ。

僕もその陰険な労働者の一人なのだが……

 

4 団結

そろそろ この安定した 最盛期を過ぎたプ ロレタリア階級から 抜け出さなければなら ない 僕はもはや プロレタリア階級の中で は生存することができない 僕の毛細血管の 先端にまで染み込んだ全上部構造を 空中に けし飛ばさなければならない それらは す べてプロレタリアの偏見であって すべての 背後には プロレタリア的利益がかくされて いる 葛藤による 僕の中の性質の孤立化の 代わりに 結合による僕の中の おのおのの 性質の革命的団結

 

5 最後に

万国のプロレタリアよ! なんでもない……。