誰だ?

            誰だ、誰だ、誰だ?

そこに居るのは、誰だ? 紅い服を着ている。シャープな顔立ちをしている。 やっかいな存在だ。 僕を憎まないでください。 僕を上空から見透かさないでください。 温かく見守らないでください。 僕は逆境に慣れていないのです。 誰ですか、あなたは! 複雑な精神をお持ちですね。 よくあることですが、 あなたが見ている僕は、あなたの自身の寓話です。 あるいは あなたは僕の、子供です。 早くそこから立ち去りなさい。 僕と、あなたは旅立つのです。 同時刻に。 別々の場所から、 別々の方角に向かって。 決して会うことは無いのですが、 あなたと僕の開始時刻は 奇妙に一致、してしまうのです。 立ちなさい。 いや、座りなさい。 座っていてください。 僕は疲れています。 さりげなく、慰めてください。 決して僕に気づかれないように、慎重に。 僕は、やっかいな存在なのです。 憤慨なさっているのですか? だとしたら、僕も 憤慨しなければなりません。 主義ですから。 オマエは誰だ! これは質問ではない。 ある種の、セリフのようなものだ。 ダチュラ! ダチュラ! ダチュラ! 許してください。 ここは、1999年02月22日、PM03:31、です。 そちらは、いかがですか? 僕を嫌わないでください……。