深夜

            深夜になると、人はいなくなり

街は広々している。

ぼく以外に誰もいない世界に来たようだ。

アーケードにも、公園にも誰もいない。 ジブリ美術館には、 ラピュタの兵士がとり残されている。

宇宙の果ての事を考えてしまう。

地球規模の映像をイメージしてしまう。

草花はひとつひとつ 妖精の仮の姿だと思えてしまう。

木々の中の空が、 文様にふち取られた鏡のように 深々としている。