人生の3つの坂(上り坂、下り坂、魔坂)

             人生には3つの坂があると言われています。

 上り坂、下り坂、そして、魔坂(まさか)です。  たいていの坂は、オートマチックで、ギアが切り替わるので、悩んだり、対策をたてたり、覚悟をきめたりせずに乗り越えられます。  でも、きつい上り坂や、急な下り坂や、魔坂の場合はそうはいきません。  オートマチックで対応が難しい場面では、マニュアルで、自分でギアを決めて、意思をもってのぞまないといけないと思います。

 同じ坂でも、人によって、また自分の状態によって、ベストな登りかたは変わってくると思います。  また、その登りかたが正解だったのかどうかは、すぐには分からないかもしれません。  失敗だったと思っていても、後になって、良い方向い作用するかもしれません。  あの時、第一志望の学校に落ちたから、結果として、今の学校でこの先生に出会えて、人生のターニングポイントになった、などということはよく聞くことです。  でも、分からないから、楽だからといって、ずっとオートマチックにまかせて、ずるずると、よくない方向に流されるのはダメだと思います。

 今はどんな坂ですか?  じゃっかん上り坂ぎみですか? じゃっかん下り坂ぎみですか? それとも思いっきり上り坂?

 ものごとが上手くいっていて、自分は幸せだ、ラッキーだと思えているなら上り坂です。  いっきに加速させて、ものすごく高いところを目指しますか?  それとも、調子の良い時こそ、気を引きしめて、調子にのらないように、油断しないように、しっかりと一歩一歩のぼりますか?  答えも、それが正解かどうかも、あなたにしか分かりません。  よく考えて、さぐりさぐり、ギアを選んでください。  また、ずっとその上り坂が続くことは無い、ということも頭の片すみに置いておいてください。  万一(魔坂)の時を想定して、最悪の場合はこれくらいのダメージだな...というリスク管理も軽くしておいた方かいいですね。

 何をやっても上手くいかない、運が悪い、おはらいしてもらった方がいいのかな...などと思えるなら、下り坂ですね。  すこしブレーキを踏んだ方がいいかもしれません。  アクセルから足を離して、ペダルをこぐのをやめて、お休みするのもいいかもしれません。  体力や気力を温存させておけば、また、頑張りどころが来たときに、気分よく加速させることができるかもしません。  下り坂の終わりは必ず来ます。  それまでの間、明るく元気にしろというのは無理だし、不自然ですが、過剰に心を落ち込ませないように注意してください。  終わりが1週間後なのか、1年後なのか、3年後なのか...分かりませんが、必ず来ます。  散歩したり、泳いだりして、身体を動かして、本なんかも適度に読んで、心身ともに健康に配慮しましょう。  あと、心の中で『アンパンマンたいそう』を歌うといいかも。  「もし自信をなくして くじけそうになったら いいことだけ いいことだけ 思い出せ」  「大事なものわすれて ベソかきそになったら 好きな人と 好きな人と 手をつなご」  「楽しいこといっぱい でもさびしくなったら 愛すること 愛すること 捨てないで」

 そして、最後が問題の魔坂です。  誰も想像しなかったような、想定外の事態が、突然、目の前に現れることがあります。  例えば、交通事故で下半身麻痺になったり、癌であることが分かったり、勤めていた会社が倒産したり、子供が犯罪を犯したり、失恋したり、株が大暴落して老後の資産をすべて失ったり、経営していた会社が倒産して大きな借金を背負ったり...などなど。  人生のうちに、なんどかはあると思っていた方かいいでしょう。  特に人生で最初に出会う魔坂が大事です。パニックになって冷静な判断ができないと、自殺を考えてしまうかもしれません。対処をまちがうと、致命傷になるかもしれません。  でも、なんどか乗り越えると、逆にそれが自信になって、タフになれると思います。  大成功をしている人の自伝的な話では、必ず、大きな魔坂ができてきます。  苦難を乗り越えて、というやつです。  そうなると人生恐いもの無しです。  魔坂を乗り越えた人の話は、本でもテレビでも映画でも、たくさんあるので、元気がでるまで、かたっぱしから読むといいと思います。  魔坂の後は「下り坂」になりそうな気がしますが、逆に大きな「上り坂」にするきっかけにもなります。  一生分のエネルギーを使い果たす勢いで、ふんばりましょう。  でも、どうしても「下り坂」に入ってしまったら、『アンパンマンたいそう』を歌いましょう。

 今はどんな坂ですか?  ご多幸を祈ってます。