輝く都市 (詩)

            白っぽい光で満たされている

大聖堂よりも広い 果てしなく続く回廊

赤い肉、桃色の肉、白い肉 様々な色の濃さがそろっている 透き通る紙のような肉、立方体の肉、ミミズの群れのような肉 長方形に切られ 縦横そろえて敷き詰められた肉

ありとあらゆる動物の肉が、ここに集められているのだ 森ひとつ分、あるいは山ひとつ分の動物が 一頭残らず狩られたのかもしれない 人間の肉もあるのだろうか?

じゃがいも、にんじん、しいたけ...... 近隣諸国すべての野菜が集められたのだろうか? 斜めの板に飾られて、きらきら光っている 紫やオレンジや青の植物は異国のものだろうか? どんな味がするのだろう?

ビンにつめられたもの 紙の箱につめられたもの 袋につめられたもの お酒、香辛料、乾物、お菓子など 世界中から集められためずらしい品々が 鉄製の細い柱で支えられた棚に おびただしい数ならんでいる

市民だろうが、旅人だろうが、 貴族だろうが、こじきだろうが、 誰でも 好きな物を、好きなだけ手に入れることができる

どれだけ取っても尽きることがない 小さな車輪のついた台にのせて どこからかまた運ばれてくる

この国を統治されているのは どのような方なのだろう?

市民はみんな穏やかな表情をしている 盗賊や猛獣の心配はないのだろう 美しい御婦人が 薄桃色の肉のかたまりを あくびをしながら手に取った